満員電車がなくなる日 著者名:阿部等(著)
出版社:角川・エス・エス・コミュニケーションズ
出版年:2008.02
ISBN :9784827550290
これはどちらかというと、
「全員が着席できるかどうか」
という話。
で、この本には載っていなかったので...
関西での話なので、関東の方にはあまり馴染みないかもしれないですが、
JR西日本の「新快速」のことです。
そう、「新快速」ってどんな時間帯でも混んでいる。
(JR自身も「問題だ」とは認識しているようです)
特に、京都−大阪−三ノ宮なんてそうそう座れないでしょう。
まぁ、100%確実に座れるように、なんて言い出したら
それこそ指定席制になってしまうだろうし、
それはちょっと快速列車が気軽さを封じてしまうようなものですね。
根本解決は
混んでいる区間の運転本数を増やすこと。
でも、
「新快速」の走る線路は速度の遅い貨物列車も走る、
さらに京都−大阪(正確には山科−大阪)には北陸からの特急も混じるので、
「新快速」の本数を増やすのは確かに
簡単なことではないかもしれない。
実は、夕方の大阪始発が増えてはいるのだけれど、
本数も少ないし、時間帯も十分とも思えない。
まだまだ解決しているわけでもないようで...
これ対策って、
やっぱり「新快速」に人が集まる理由を考えていくと、
今のJR西日本の運転体系がそうなっているのですよね。
主要駅まで「新快速」に乗り、そのから「各駅停車」に乗り換えて、
目的地まで行く。
そのために実に緻密なダイヤが組まれているわけですが、
それが実は、「新快速に人が集中する:混雑する」ということを
招いているのではないでしょうか。
とすると当面の解決策はひとつ。
「新快速」の停車駅を減らすこと、です。
京都−西明石は、「新快速」、「快速」、「各駅停車」と
3種類運転されているわけだし、
京都−西明石での細かい停車は「快速」に任せて。
「新快速」は拠点輸送に徹する、と。
そのために、「新快速」は高槻、芦屋、(場合によっては尼崎も)は通過とする。
(そう、以前に戻すのです)
その際、快速は京都−高槻各駅停車もやめてしまおう。
あれは、一時期京都までの「各駅停車」が減らされた時期に
とられた救済策だったのだから...
便利過ぎたために人が集中する、
それで代替手段があるなら、
「便利過ぎ」を多少なりとも「便利でない」ようにすることも、
場合によっては必要ではないでしょうか...?
代替手段のほうに人を誘導して、
混み具合のバランスをとる。
通過駅になる駅の利用者は
そう簡単に納得できないでしょうけれど...。


著者が社長を務める(株)ライトレールの者です。本を話題にして下さり、ありがとうございます。なかなか大きな提案ではありますが、大きな発想ゆえに、国や鉄道業界が満員電車の解消に本気で取組む切っ掛けを作れるのかなと思っています。たくさんの方に読んでいただき批判あるいは共感をしていただきたいと思っています。もし興味がありそうな方がいらっしゃいましたらお薦めいただき感想をお聞かせ願えればと思います。
突然の投稿失礼いたしました。