2008年05月04日

『 満員電車がなくなる日 − 鉄道イノベーションが日本を救う 』

あまり誰も思いつかない、けっこう画期的なことが書かれてあると思うのだけれど...

満員電車がなくなる日
著者名:阿部等(著)
出版社:角川・エス・エス・コミュニケーションズ
出版年:2008.02
ISBN :9784827550290


通勤ラッシュ(通学ラッシュ)。
毎日繰り返されて、これがあたりまえのことのようだけれど、
それを根本的に解決しようという提案の書かれた本。

地方はともかくとしても、ICカードで改札通ることができる今なら、
時間帯によって運賃変えるとか、もっと細かい金額とか、
複雑なことはいくらでも出来そうですね。

電車のコントロールも、今以上に細かく、いや、
今の信号の仕組みとは全く違う仕組みをつくることもできそう...

ただ、
「みんなが座ることができることを目指す」のか、
「高くても座りたい /座れなくてもいいから安いほうがいい」は、
本当にしっかり決めておかないと
(仮にですが)もし実際に実施するとなった場合に
大混乱になるか間違った方向に進んでしまいそう...

どちらにしろ、国ぐるみで行わないといけないでしょうけれど...。



(ちょっと追記)

自分の考え、だけれど。
「みんなが座ることができることを目指す」は
理想だけれど、実現するのにかなりハードルは高そう。

サービスが良くなることで料金(運賃)も高くならざるを得ない、
というのも分かる気もするけれど、
世の中そういう人ばかりとも限らないし、
多少サービス悪くても安い方が良い、という人もいるだろうと思います。

ということを考えれば、
「高くても座りたい/座れなくてもいいから安いほうがいい を分ける」
ほうが現実的かな... と。
まずは「安全性」必ず優先されなければならない、
というのは前提ですが...
(格安バス、全部がそうとは言わないけれど、
安全削ってまで安くする、というのはいずれ大事故に繋がると思うし...)

ただ、今所得の低い人が増えてきている状況です。
「座れなくてもいいから安いほうがいい」
という選択肢は残すべきかな...

単に値段だけではないです。
新幹線「のぞみ」の立席券(今でもあるのかな?)のように
「急いでいるので、満席でもその列車に乗りたい」
というような状況もありそうだし。
ただ、この場合は本書にも書いてあったかな。
着席できる自由席よりも安くするべきですよね...。

あとは利用者だけでない問題。
「高くても座れる乗車券」
「安くて着席できない乗車券」
があった場合、会社の通勤時にどちらを使うか?

本人が選ぶのなら問題ないけれども、
「コスト削減」ばかりに目のいく企業、
半強制的に「安くて着席できない乗車券」しか選べない、のなら
何のために選択肢があるのかわからない。
こういうことは必ず起きるような気がします。

そのためにも、企業にも交通費への理解が必要だし、
鉄道会社だけで解決できる話じゃない。
そういう意味で、
「日本の社会構造を変えてしまう」ぐらいの規模、気持ちで
国家ぐるみで取り組む必要があるのかな... と、
そう感じました。
posted by Silent Bells at 22:22| Comment(1) | TrackBack(2) | 鉄道に関して
この記事へのコメント
著者が社長を務める(株)ライトレールの者です。本を話題にして下さり、ありがとうございます。

なかなか、難しい提案かもしれませんが、この提案が現実のものとなるようにがんばっていきたいと思います。

確かに、「みんなが座ることができることを目指す」のか「高くても座りたい /座れなくてもいいから安いほうがいい」のかはっきりさせなければなりませんね。前者が理想だとは思いますが。。。

突然の投稿失礼いたしました。
Posted by ライトレール at 2008年05月07日 10:08
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満員電車がなくなる日
Excerpt: 『満員電車がなくなる日』を読んだよ。なくなるのも寂しいような気がするけど。 満員電車をなくすための提案・提言が、3つのポイントで書かれているよ。 一つ目は運行方法のイノベーション。信号システム、総
Weblog: 活字中毒者地獄のりす蔵
Tracked: 2008-05-08 23:49

満員電車がなくなる日:来たらいいですね。
Excerpt: 鉄分補給です。しかも、提案型の・・・。 「満員電車がなくなる日」。 いちおう、...
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Tracked: 2008-07-12 09:37