氷壁 著者名:井上靖(著)
出版社:新潮社
出版年:1963.11
ISBN :9784101063102
だいたい話が収束したと思っていたけれど、ちょっと意外というか...
そう、結局こういう結末になってしまうのか、という印象。
山岳小説ってどうしてもこういう話の流れになるんですかね...?
主人公の会社の上司の存在、というのも話の中で大きな意味を持っていると感じた。
普通の社会人と登山家ねぇ...
社会の中で普通に生きている人と、趣味に生きている人との違い、とでもいえばいいのでしょうか?
登山家じゃないけど、好き勝手に生きているような自分も後者にはいるのでしょうか...
登山家の遭難のところは考えさせられますね。
遭難ほど大げさなものでなくとも、失敗を後から考えると、やっぱりどこかで判断ミスをしているのかな、と。
ど素人の私が偉そうにいうのも気がひけますが、冷静になれないときとか他のことを考えてしまっているとき...
そんなときに正しい判断ができなくなっていて、自身もそのことに気がついてないと。
今おかれている状況、先の予測からいちばん確実な選択肢を選ぶ... それができない。
魔がさしたとでもいうべきでしょうか...。
自分と同じレベルで考えても仕方ないけれど、(架空の話とはいえ)優秀な登山家も人間なんだな...。
だからこそ話になるんでしょうけれど。(すべてがうまくいったのではおもしろくない?)

