2007年12月03日

『 高学歴ワーキングプア − 「フリーター生産工場」としての大学院 』 追記有り

学歴が高いからといって、
いい仕事していい給料もらえるとは限らない。
大学院をでて、しかも博士号まで取得しているのに
フリーターをせざるをえないと...


高学歴ワーキングプア
著者名:水月昭道(著)
出版社:光文社
出版年:2007.10
ISBN :9784334034238


少子化 → 学生の減少 → 大学の利益の減少
この流れを解消したい:大学の経営陣にとっては、
自分たちの利益は確保し続けたい。
「利益は確保」... まぁ、
誰でも生活していく糧は確保しなければいけないから、
「利益は確保」はともかくとしても、
そのために多数の大学院出の人が犠牲になっている
学校にも正式採用されず、
企業にも採用されず、
フリーター、もしくは「非常勤講師」などで
食いつなぐしかない、という状態に置かれている。

そういう実態を書き連ねた本。

「派遣」とか「偽装請負」とかの本を
前に読んだけれども、しかしまぁ...
大学の講師という世界にも「非常勤講師」...
(普通の会社で言うところの契約社員か?)が、
はびこっているのですね。

しかも大学で教鞭をとるのは主に
そういった「非常勤講師」?
正規の教員は何をやってるんだ?

学歴と縁のない私には
余り想像つかない世界なのですが、
こういうところにも、
「既得権益」にしがみつく大学の経営陣と
その犠牲になる学生、という構図が
できあがっている、ということのようです。


この問題に関連したニュース記事。

過疎の島活性化に「求む!博士」…島根・海士町で募集開始
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071206i502.htm
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 若い博士たちの力で、過疎の島の活性化を――。日本海に浮かぶ隠岐諸島にある島根県海士(あま)町が、科学技術を活用して特産の魚介類の付加価値を高めたり、環境教育を推進したりする「博士」の募集を開始した。

 8日には、町の代表が都内の理系学生向け就職セミナーに出向き、博士たちに職員への応募を呼びかける。博士号を取得しても就職できない「博士余り」が深刻化するなかで、新しい活路としても注目される。

 同町はこれまでも、島外から研修生を受け入れて特産品作りに取り組み、「さざえカレー」などのヒット商品を送り出してきた。

 2年前には、最新の瞬間冷凍技術を導入し、特産の白イカや岩ガキを新鮮なまま全国に届ける事業を始めた。こうした新たな事業を興す科学技術に詳しい人材として、若い理系博士たちに目をつけた。島では、都会と地元の子供たちが自然観察などを楽しむ体験学習も実施しており、こうした環境教育の推進役としても期待されている。

 応募者の専門や個性に応じて、町の正規職員や関連団体の職員などに活用する方針。

(2007年12月6日9時10分 読売新聞)
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過疎の離島に行きたい人がどれぐらいいるかは
分からないですが、でも、あえてそういう場所を選びたい
という人もいるだろうし...
こういう動きが広がっていけば、少しは「博士余り」問題の
解決につながるでしょうか?

でも、高学歴=高収入、というのが当り前だという
考えがあると、条件面で厳しいかもしれないですね。
過疎地域でそんなに高収入得られるとも思えない。
ま、過疎地域を選ぶ人は収入だけにこだわるわけじゃないでしょうけれど...
posted by Silent Bells at 04:24| Comment(1) | TrackBack(0) | 働くということは
この記事へのコメント
宇宙時代に生産工場は全てロボット化するべきだ 製造社員はいなくなり 社員は開発や発明技術にまわる こうすることによってコストはどこまでも少なくなる また人材は重要で人らしい労働は開発発明ではないかと思われる給料の差違はあるが強靱な企業ができる 宇宙企業で生き残れるかもしれない
Posted by 増田二三生 at 2008年01月24日 12:15
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