2007年10月31日

『 元社会科教師からの提言と随想 − 需要と供給でしか新幹線を考えられない人たちへ 』

元社会科教師である著者が、
かつて同人誌なのに掲載された短編を
いくつかあつめたもの。
帯に、「日本人よ、たしかな美意識を持て」とあるが、
そのとおりの提言になっているか...。


元社会科教師からの提言と随想
9784289004874.jpg著者名:上藤浩治(著)
出版社:新風舎
出版年:2006.08
ISBN :9784289004874


(あわてて書くといけませんね。誤字だらけなので修正しました)

目次は以下の通り。
・需要と供給でしか新幹線を考えられない人たちへ
・蜀の都 成都にて―忘れられない二枚の写真
・今、同和教育について思うこと
・比較文化論―アメリカを旅して
・私の中の室町文化と化政文化
・義の文化と仁の心

「需要と供給でしか新幹線を考えられない人たちへ」
新幹線を地元に通してほしい、というのは
その個人的な動機はともかくとしても、
「需要と供給」とか「採算性」だけで建設するかが決まる、
(実際は、もっと政治力とか働いているのかもしれないけれど)
それに疑問を唱えることには関心があるけれども、
著者はその財源についてどう考えているのだろう?
地元の負担が大幅に増えて、税金が大幅に増える、
それでもいい、という覚悟が必要になりそうな気もするけれども、
そこまで考えた上で書いているでしょうか?
ちょっと疑問...

その他のことについて、
同和教育については、
自分も正しく教えてもらったことがあるかは
よくわからない。
同和差別をなくしましょう、といっても
どこが同和地域だったのかも教えてくれないし、
(そりゃまぁ、教えると意味ないのだろうけれど、
何か却って中途半端に知識がついた気分。
ここにある提言は、大幅に改善するものになっているのだろうか?
(同和問題には中途半端な知識しか持ちあわせていないので判断できない)

文化論に対しては、
ちょっと著者の個人的な趣味が
前面に出てきすぎているかな、
とも思える。
「著者の個人的な趣味」が、
実際、文化論に一般的にも重要な意味を持つ、
というのであればいいのですけれども...。

そのあたりはちょっと疑問、でしょうか。
posted by Silent Bells at 08:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評一般
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