2007年07月06日

『 生物と無生物のあいだ 』 (2 読了)

読了。

生物と無生物のあいだ
著者名:福岡伸一(著)
出版社:講談社
出版年:2007.05
ISBN :9784061498914


「生命とは何か? それは自己複製するシステムである」
本当ににそれだけか?
ウィルスは増殖するけれど、生物なのか、
そういうところの疑問と、著者の今までの研究内容などが書かれた本。

ここに書いてある限りでは、ウィルスは
純粋な意味で「自己複製」しているとはいいがたい。
なら、ウィルスは無生物なのか?
それは今でも決着していない論争になっていると。

ウィルスが生物か無生物かで論争されているとなると、
もっと単純なプリオンは無生物に決まってしまうのだろうか。
狂牛病で注目を集めたプリオンは生物ではない、と。
もっとも、今のところ狂牛病との関係は疑問視されてもいるようですが...

ウィルス増殖の仕組みが詳しく書かれていますが、
改めて恐ろしい存在、というようにも見える。
とりつかれた細胞はたまったものではないですね。
ウィルスの種類によるとしても、人間が関連したら
異常をきたす(つまり病気)わけだ...

それはともかくとして、
「ウィルスが生物か無生物か論争中」
だとすると、「生物と無生物のあいだ」は
まだ定義しきれていない、
生物と無生物の違い、はまだ決まっていない、ということに...

前にも書いたけれど、
生物の、たとえばDNAの説明などよりも、
なぜか、生物についての研究者たちの生き様とか、
熾烈な研究の競争、
そういうことについても多く描かれてある。
研究者の世界でも、結構どろどろとしたものがあるように思える。
そういうことを感じさせる本。
posted by Silent Bells at 21:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 動物/植物
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