2007年04月21日

『 裁判長!これで執行猶予は甘くないすか 』


裁判長!これで執行猶予は甘くないすか
著者名:北尾トロ(著)
出版社:文藝春秋
出版年:2007.04
ISBN :9784163675602


本当に『 裁判長!ここは懲役4年でどうすか 』の続編、というか
そのまま続きを読んでいるような感じがする。
前編と違うのは、「明らかに傍聴慣れしている」というのが
文章からもわかること。
『 裁判長!ここは懲役4年でどうすか 』の方は、
何もわからないところから始めた、という感じがあったから。

あと似顔絵も前編より上手くなっていますね。
なんだか、同じ人が書いたとは思えないようなものも...

厳粛でなさそうな、
何かドロドロした世界にもみえるし、
事務的でやる気のない裁判官というのは困った存在だろうし、
犯罪を犯した人の心理ってこうなのか、というのも分かるような...
(もっとも、裁判の最中だから被告だからといって有罪とは限らないけれど)


で、裁判といえば「裁判員制度」に触れないわけにはいかないのか、
この本でも少しばかり触れられている。
制度に賛成とか反対とか、そういう主張は書いてないけれど、
「できればパスしたい」というところが本音か。

ちなみにこの本で取り上げられている判例は、
民事とか窃盗とか性犯罪とか、
「裁判員制度」の対象外のものの方が多数。
しかも、あくまでも第三者の立場で傍観している記録なので
(裁判傍聴の記録だから当たり前か)、
あとがきで著者自身が書いているように
「裁判員制度」の参考になるかといえば、ならないと思う。

単に裁判の傍聴記として読む分には面白いと思うけれど、
「裁判員制度」の参考にはならない。
そう考えると帯に書いてある

「これさえ読めば、もう裁判員制度もこわくない」

というコピーは間違っているというか、
本の内容と一致してない。
「このコピー考えた人誰?」と言いたくなる。
せっかく内容が面白いのに...


裁判長!ここは懲役4年でどうすか
著者名:北尾トロ(著)
出版社:文藝春秋
出版年:2006.07
ISBN :9784167679965



『 裁判長!ここは懲役4年でどうすか 』 裁判所の実態は...
posted by Silent Bells at 22:53| Comment(1) | TrackBack(1) | 裁判もの
この記事へのコメント
TBさせていただきました。

裁判のゆるーい感じがなんともいえず、味わいがありました。
Posted by タウム at 2007年10月02日 20:25
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