2007年04月21日

『 最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか 』 (2)

やっと読了。長い!
「最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか?」
このタイトルの疑問、多分答えは「いつも通りのことをやっていた」
になるのかな...。

何か事故を防ぐ対策をとっていたなら、
防ぐことが出来た事故は数多いはず。


最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか
著者名:ジェームズR.チャイルズ(著)
     高橋健次(訳)
出版社:草思社
出版年:2006.10
ISBN :9784794215383


いろいろと教訓になることは多く書いてあります。
最近小さなトラブルの多い航空会社、
大きな事故を起こした鉄道会社、
トラブルをいくつも隠しつづけていた電力会社、
同じくトラブル隠しで信頼を失った自動車会社、
そういう企業の責任者、いや企業のトップに位置する人に
自覚して欲しいことなのかも。

というけれども、最近現場は子会社、下請けに出すことが多い
から、大企業のトップは現場に目がいっているのだろうか、と
疑問にもなる。
企業のトップが現場を大事にしてこそ、
現場からの声が届き、大事故に結びつかないうちに
トラブルが解決されるのではないだろうか?



例えば、航空会社なら、トップが自社の通常営業の
便に乗ってみればいいと思う。
そうすれば、自社で運行している航空便の安全の程度が
わかるのではないだろうか?

「政府専用機」という、最善の整備を施して、
細心の注意を払って運行されている機体があることもお忘れなく。
細心の注意を払って整備、運行すれば、事故、トラブルは
最小限にまで減らせるはずですね。

で(長い!)、本の内容ですが、
2つ、時には3つの事故が並行して、
まるで同時進行しているかのように書かれているところもある。
(それぞれの事故の年代は違うのだけれど...)
なにか事故に至る過程までの臨場感を出そうとしていたのか、
それとも違う意図があったのか?
いずれにしても場面が次々に変わるので、
ちょっと読みづらかった。
小説じゃないのだから、ここまでしなくてもという気もしました。

企業のトップが自社の利益のみ考えるようになった時、
その企業の公共性、安全性は終っているのかもしれない。
単なる金儲け集団に成り下がる。

どこかの投資ファンドが、自社から企業に役員を
出そうとしていることもあるけれど、
企業の得経営陣には、その業界に対する知識のある人物が
いなくてはどうしようもないのではないかと思う。
そういう意味では、
投資ファンドに踊らされて、
ひたすら利益追求に突っ走る企業に対する「警告書」と
いえるかもしれない...。
posted by Silent Bells at 03:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 人の心理
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