護憲派のための軍事入門 著者名:山田朗(著)
出版社:花伝社
出版年:2005.10
ISBN :9784763404510
続きで気になったこと。
自衛隊の装備の分。
支援戦闘機 F-2 の性能と価格に不満があり... と書いてあるが、
F-15 の導入費が95年で1機74億円。
F-2 の導入費が2005年で、1機126.7億円...。
用法に違いがある、導入年度が違うとはいえ、
もともと F-15 よりも安価なはずの F-16 をベースにした F-2 が
126 億円もするのでは、導入を途中で打ち切りたくもなるでしょうね。
新型護衛艦にしても、冷静な分析をしているとは思えない。
なにか、日本が空母を固有する→強力な攻撃能力を持つ。
の方向に向けさせようと誘導する書き方も気になる。
日本を取り巻く環境については、
冷戦時のソ連、今のロシア、朝鮮については記述があるが、
中国についての記述がすっぽり抜けている。
中国は既に尖閣諸島付近で油田を開発し、
付近に自国の艦船を配して、すきあらば尖閣諸島を狙っている。
そういう自体に日本はどう対処すべきなのか?
少なくとも何も書かれてない。
政治上、外交上の敵対関係が相手を「脅威」にする、ともあるけれど、
実際は政治上、外交上の弱腰政策が相手をつけあがらせて、
「脅威」になっているのではないか?
北朝鮮にしても、戦争へ走らせない方策をとっていくことが大切。
とある。それはそうだけれども、
「北朝鮮を戦争へ走らせない方策」というのが何か、
と言うことが具体的に書いてない。
そう、具体的にどうすれば北朝鮮が核武装を解いて、
弾道ミサイルを廃棄して、周りに友好的な国になるのか、
そこについてこそきっちり書いて欲しかった。
最初に「護憲」ありきだからそういう書き方しか出来ないのだろうか?
自衛隊の装備、用途については、
もう少し冷静に分析して欲しかった、と思える本。

