3章、4章はまた別の記事になるので、
ライチョウの人工飼育に関しては2章のみ。
ライチョウ 著者名:大町山岳博物館(編集)
出版社:信濃毎日新聞社出版局
出版年:1992.03
ISBN :4784092056
1963年から始まった人工飼育の試み。
最初は自然に住んでいるライチョウの卵を採取(文化庁と林野庁:当時の許可を得て)し、
卵を孵化させるところから。
やがて雛の誕生で雛の飼育の模索が始まる。
できるだけ高山に近づけた温度管理や、
どういう餌を食べるかなどの試行錯誤。
それでも成長できなかったりして死んでしまったりで
正確に計算したわけでもないが、
なにか自然界よりも雛の生存率が悪そう...
それに加えて病気や害虫、寄生虫への
対策にも追われる。
そういう飼育の記録が詳細に書かれてある。
この本は1992年出版のため、
雷鳥の人工飼育は現在の継続中、とあるが、
実は 2004年に最後の飼育の個体が亡くなったことで
人工飼育は中断し、今は行われていません。
(参考)
氷河期から生きるライチョウとともに
http://www.city.omachi.nagano.jp/sanpaku/raichou-sakutei.pdf
http://www2.city.omachi.nagano.jp/sanpaku/kenkyu03.htm
鳥の病気といえば、最近騒がれている鳥インフルエンザ。
もし、高山域に誰かが持ち込んでライチョウに感染でもしたら
どうなるだろう?
比較的狭い地域にすんでいる群れは
あっというまに絶滅してしまう、というような
こともあり得るのでは、と思ってしまう...。


