2006年11月11日

『 超・格差社会アメリカの真実 』 アメリカは本当に理想な国家なのか?

アメリカという国についてどう思うか?
自由で平等な社会。
頑張れば成功する可能性は大いにある。
理想な資本主義の国家。
でも、それらは妄想だったりするかもしれない...。


超・格差社会アメリカの真実
著者名:小林由美(著)
出版社:日経BP社
出版年:2006.09
ISBN :482224542X


アメリカという国家の真実を解説した本。
経済の仕組みについての説明が多いので、
気楽に読むにはちょっときついかも。
(まぁ、テーマからして気楽に読む本でもないかもしれないけれど)

しかしアメリカに魅力、希望を抱いていた人が読めば
ちょっとがっかりするのかな?
アメリカには、成功を掴む機会が本当に平等にあるのか?
アメリカ建国の過程も書かれてあるが、
どうも当初から階級差、格差があったようだ。
単に、日本の皇族、イギリスの王室、貴族のような身分制度がないだけ。
アメリカでは誰もが成功する機会が「平等に」与えられているのかというと
そうではない、という印象を受ける。
そういうことも、アメリカ建国の過程でそうなってしまった、という感じ。

帯に書いてある文章。
「アメリカの豊かな中流家庭は、なぜ貧困層へと転落したのか。
富の6割が5%の金持ち層に集中!国民の3割が貧困家庭!
日本の明日がここにある?」

確かに日本の構造はアメリカ化されてきた部分が多い。
でも、日本の将来は本当にアメリカのようになるのだろうか?
そうはならないような気もする。
日本の歴史はアメリカの比ではないくらい長い。
日本の民族性も、アメリカ人のそれとは大いに違う。
そう考えると、アメリカと同じことにはならない様にも思える。
日本人らしい部分、がマイナスになっていることもあるかもしれないけれど、
やはり日本の独自性、というのはもっと全面に出していいと思う。

結局社会主義国家は失敗し、大半が方向転換を余儀なくされた。
(ソ連最初で最後の大統領、ゴルバチョフは
「世界で唯一成功した社会主義国家は日本である」といったそうだが...)
でもアメリカの現状、日本の現状を見ると、
資本主義も世の中の理想の形ではないのかもしれない。

資本主義でもない、社会主義(共産主義)でもない、
本当の理想を考えるときに来ているのではないだろうか?
読んだ結果は、やはりここにたどり着く...。

日本にとってアメリカは、軍事同盟の国ではあっても、
お手本の国ではないような気がする。
posted by Silent Bells at 02:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際情勢かな
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