から引き続いて、2章以降の感想。
民営化という名の労働破壊 著者名:藤田和恵(著)
出版社:大月書店
出版年:2006.09
ISBN :4272310453
第2章 しわ寄せはどこに向かうか
1章の続きのような感じ。
アルバイトには正社員(本務者)並の待遇はない。
突然解雇通知されることもある。
第3章 民営化の代償
価格競争に巻き込まれ、下請け業者にしわ寄せが行く。
その例として運送業があげられている。
郵便物の輸送も同じ道を辿るのだろうか?
航空業界の規制緩和。
そういえばJALは元々半官半民のようなものだった。
新規参入の航空会社と価格競争を迫られる航空業界。
このまま価格競争が続けばどうなるのか?
JRでは、採算の合わない赤字路線は切り捨てられ、
都市部は便利に、サービスがよくなったのか、と思いきや、
実は競争激化で安全性が低下していた。
その結果、去年どんな事故が起きたかはご存知の通り...。
航空業界でもいずれ、ということが起きない保証はない(と思う)。
今の状況が続けば...。
本には書いてないことだけれど、
トラック輸送のほうが安いとして、貨物輸送が
鉄道からトラックに切り替えられることがある。
荷主も価格競争でコスト削減を強いられているのだろうけれど、
本来大量輸送は鉄道のほうが効率がいいのでは?
じゃ、なぜ現実はトラック輸送のほうが安いのか...?
斎藤貴男さんに聞く
・フリージャーナリストの斎藤貴男さんに(おそらく)著者がインタビュー
結局、このような状況になったのは、「アメリカの都合」らしい。
「民間に出来ることは民間に任せて、小さな政府を目指す」
というのは、言ってみればアメリカ型の「低福祉国家」を
目指しているのではないか?
超高齢化社会だから年金も負担する側がきつい、
と言われれば誰もがそう感じるかもしれない。
でも、そういう言い訳をしながら「アメリカ化」していく日本。
資本主義では競争原理が働くことで、市場が活性化する(はず、多分)。
しかし、競争は必ずしも公正な、というか健全な競争になるとは限らない。
相次ぐ価格下落競争。
そのしわ寄せはどこにくるのか?
サービスの質の低下、安全性の低下、従業員の賃金の低下と負担の増加、
従業員の整理(正社員の削減、派遣、アルバイトの増加)、
従業員のモチベーションの低下、モラルの低下...。
公共サービスがこういうのに巻き込まれて、それでも
構わないのだろうか?
(すでにNTTやJRは巻き込まれているけれど)
元々公共性のあるものは、
何らかの形で国、または公的な機関が管理、運営するべきではないだろうか...?

