こうしている間にも、イスラエルがレバノンへの攻撃を繰り返している。
イスラエル、レバノン空爆再開 地上部隊侵攻、戦闘拡大
しかし、イスラエルは建国以来周辺との争いばかり(のように見える)。
ここまで深刻な対立をおさめる方法はあるのか?
ユダヤ教vsキリスト教vsイスラム教 著者名:一条真也(著)
出版社:大和書房
出版年:2006.04
ISBN :4479300201
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教とも
原点は同じ。つまり「旧約聖書」です。
(もっともユダヤ教では「旧約聖書」とは呼びませんが...)
この本を読めば、キリスト教、イスラム教が生まれる過程で結局ユダヤ教との
対立を起こし、キリスト教とイスラム教の間でも対立を起こし、
戦乱の続いた歴史が繰り返されてきた歴史がわかる。
そして、キリスト教国家の欧米でのみ産業改革で大幅に近代化し、
欧米の力が強大になって、帝国主義との名のもとに
イスラム世界を植民地としていった...。
このとき、欧米はイスラム教、ユダヤ教に対して、
「自分達より格下」という意識を持っていたのではないだろうか?
そしてユダヤ教の民族がイスラエルを建国。
キリスト教とユダヤ教ももともとは対立していたはずだけれど、
いまやキリスト教大国アメリカ(憲法上は政教分離)+イスラエルと、
イスラム教アラブ国家の対立になってしまっている。
この本では、
民族宗教であるユダヤ教はもちろんのこと、
キリスト教も排他主義というか、他宗教の人々の逆猿を多く行ってきた、という。
この3つの宗教の中で、唯一他教との共存が可能なのはイスラム教らしい。
イスラム教、ユダヤ教は日本人には縁遠いので、
詳しいことを知っている人が少ない。
そういう意味では、それらの詳しいことを紹介してくれる本。
ユダヤ教は自民族のためだけの宗教だから、他の宗教を受け入れるとは思えないし、
その背後で援護をしているのが何故かアメリカ。
アメリカとイスラエルが周りに攻撃を仕掛ける以上は、
イスラムも対抗せざるをえないらしい。
今イスラエルが急に和解に傾くとも思えないので、
本当ならいちばん影響力のあるアメリカが和平の主導をすべきところ。
が、アメリカはひたすらイスラエルの味方。
自国の政策、経済の仕組みが正しいと信じて、どの国にでも押し付けようと
する姿勢は反発を買うだけ。
将来、アメリカの没落するようなことがあれば、
イスラエルも援護を失って弱体化するかも。
その時には...
しかし、イスラム教やユダヤ教がもつ他教徒への排斥の思想が
あるかぎりは争いは永久に続くのだろうか...?
ユダヤ教vsキリスト教vsイスラム教。
この3つの宗教の血なまぐさい歴史の過程がよく分かる本。

