ウソやデタラメが隠れている。」と書かれてあるが、
本当に冷静に分析されて書かれた本だろうか...?
環境問題のウソ 著者名:池田清彦(著)
出版社:筑摩書房
出版年:2006.02
ISBN :4480687300
(目次)
第1章 地球温暖化問題のウソとホント
第2章 ダイオキシン問題のウソとホント
第3章 外来種問題のウソとホント
第4章 自然保護のウソとホント
全体的にどうも本当のことなのかウソなのかよく分からない本。
1章の「地球温暖化」について、二酸化炭素の排出の増大と温暖化が
完全に解明されていないのは事実でしょう。
スーパーコンピュータをもってしても、
地球を完全にシミュレートできはしないし、
完全に解明すること自体無理なことかもしれない。
だから、
「二酸化炭素の排出の増大」が「地球温暖化」に直接影響しているとは
言い切れなくても、言い換えれば、「地球温暖化」とは全く関係がない、とも
言い切れないはず。
このことについては何も触れられていない。
「科学的見地からその構造を暴く」のであれば、
「地球温暖化」と「二酸化炭素の排出の増大」は関連がない、
ということをきちんと証拠立てて解説して欲しい。
この内容からでは、
「地球温暖化と二酸化炭素の排出の増大については、
未だに関連があるともないとも証明できていない。」
ということにしかならない。
つまり、ウソか本当かすら分かっていないことなのに、
ウソと決め付けてしまうのはどういうことなのか?
「猛暑、大雨といった異常気象が多くなるという説はインチキ」のような
書きかたがされているけれど、本当にそうか?
ここ数年、梅雨か秋雨の頃に台風が重なって大雨が降ることが多い。
それも毎年のように洪水が起き、
毎年のように「過去に例がない降水量」というニュースが流れている。
こういうことはどう説明するのか?
少なくともこのような事例にはふれられていない。
少なくとも書かれていることが全てデタラメだとは思えないし、
著者の主張に賛成できる部分もある。
でも、全体的にもそうなのだけれど、都合のよいところだけデータを紹介し、
著者の主張することにはデータが添えられていなかったりする。
第3章、第4章になってくると、データを示すグラフ、表の類は殆どない。
これでは、「科学的見地からその構造を暴く」というのは本当か?
という疑問も出てくる。
著者自身が主張することに対して裏付けるデータを添えてあれば、
信憑性が上がると思うのだけど、そうでなさそうなので、
単に感情に任せて書かれてるのか、と誤解されても仕方ないかも...。

