以前から存在していた。
それが最近、大量に「発覚」するようになった、ということらしい。
会社はなぜ不祥事を起こしてしまうのか 著者名:中田匡紀(著)
出版社:あさ出版
出版年:2005.08
ISBN :486063120X
ちょっと話がそれるけれど、
まず「コンプライアンス」という表記はなんとかならないものか?
・ コンプライアンス:要求や命令に従うこと
(社会の倫理や常識、社内規定など幅広い規定に従うこと)
(法令遵守という訳では不十分らしい)
使うほうも、本当にその言葉の意味を理解して使っているのか、
という疑問も出てくるし、
聞いているほうにしても、何かそれだけで騙されているというか、
カタカナ表記の言葉で逃げられた、という気がする...。
カタカナ表記の言葉をやたらと使う人の意見に対しては、まず
「ちょっと怪しい、もう一度よく分かるように説明してもらった方がいい」
と考えるのも1つの対策かも。
といいつつも、この本にはカタカナ表記の言葉がやたらとでてくるので、
この本について書く私の意見も「かなり怪しい」ということに
なってしまうのですが...
前置き(長い
そもそも会社(企業)が不祥事を起こす原因は何なのか?
まず大きなこととしては、
「利益が最優先で安全が疎かになっていること」
ということのようです。
現場で働く人の「使命感」が欠如してきている。
コスト削減で無理な要求を押し付けられ現場の意見が通らない
→ 現場の士気が下がっている。
こういうことも、元は「利益が最優先」というところから来ているよです。
ちなみに、士気が下がっているところに、
「コンプライアンスの遵守」というのを押し付けると、
さらに士気が下がって、余計に不祥事が多発することもあるようです。
現場で働く人の「使命感」が欠如しているのは、
民間企業でも公務員でも同じようで、
それが、警察官や教師の不祥事、ということにもつながっているようです。
なぜ、「使命感」が欠如しているのか、は別の機会に書くとして、
ちょっと疑問だと思うところ。
「民営化しないと高コスト体質が改善されない」
「JRやNTTは民営化によって大幅なコスト削減を実施し、
優良な企業に生まれ変わった」
という記述があるけれど、
それだと去年のJR西日本の事故はどう説明そればいいのか?
「利益優先」 → 「安全性への欠如」 → 「事故の発生」
ということと矛盾しているような気がする...
(そもそも本書の最初のほうにはJR西日本の事故について
そういう説明がある)
そもそも、資本主義の「競争原理」が悪い方向に作用していることが、
この問題とつながってはいないでしょうか?
企業は利益がないと成り立たないから、「利益を優先」するのは当然ですよね。
そこに企業間で競争が起きれば、企業の商品のサービスは良くなって値段は下がる。
一見(消費者には)いいことのように思えるけれど、
企業から見ると、利益は下がることになるので、
当然利益を確保しようとするとコスト削減を迫られることになる。
そして更に競争が激しくなると...
「安全性」を削ってまでコスト削減をしなければ、利益が得られなくなる。
こういう悪循環が起きてないでしょうか?
そうすると、企業の仕組み(というか市場の競争原理)は、
元々不祥事を起こしかねない要因を持っている、ということになってしまう。
もともとの仕組みに問題があるとすれば、どうすれば解決するのか?
「60分で身につくコンプライアンス」とあったけれど、
かえって混乱してしまったのでした...


近年の企業不祥事を見ていると混沌と言う言葉がぴったりではないでしょうか
マスコミを挙げて時代の寵児としてきたホリエモンを突如罪悪人に変貌させるなど・・
著書に関してはまだまだ甘いところが多く勉強になります
現在も講演依頼が多くご意見を参考にしながら課題を紐解いていきたいと考えております