原子力発電について考える。
が、原子力発電の廃止は可能だろうか?
他のエネルギーで置き換えることはできるのだろうか...?
原発を考える50話 新版 著者名:西尾漠
出版社:岩波書店
出版年:2006.02
ISBN :4005005292
日本の原子力発電所の現状、
原子力発電所の仕組みや、そもそもの核分裂についてもあります。
あと、発電所自体の問題点や、
原子力政策を進めていく上での問題点、なども書かれてあります。
ただ残念なのは、
「原子力発電は危険、廃止すれば」と言いたいのは分かったが、
その代わりをどうするか、については記述不足と思われます。
危険危険、と唱えられてはいますが、
その打開策が殆ど示されていません。(そこまでは本書の範疇外だったのだろうか?)
省電力、他のだいたい発電方法への切り替えなども
紹介されていますが、
やはりここは、具体的に、
「・・・の施設の・・をカット、・・・は廃止」で使用電力が減る。
・・・という発電なら ***kW が発電できるので、XXXX台導入すれば、
トータルで原子力発電所分の電力の替わりになる。
という数値を出して欲しかったと思います。
しょうがないので勝手に調べてみました...。
本書によると、現在国内原子力発電所の総発電量は、4,822万kW。
(日本全体の発電量の35%)
原子力発電所を廃止する、というのなら、
原子力発電所の発電分の電力削減を行うか、
替わりの発電方法による発電所を建設するかが必要。
替わりの発電方法といっても何が有効か?
火力発電:二酸化炭素排出削減を考えたら、増設よりもむしろ
削減すべき発電所。
石油資源の埋蔵量にも問題があるから、増やすより削減すべき。
水力発電;揚水式で100万kWを上回る発電所もある。
が、ダム建設にもいろいろ問題(自然破壊、土砂の堆積など)があるため、
そう簡単に増やすことはできない。
もっとも、ダムがないと水力発電ができないわけではないが...
出力はともかく、水流の落差があれば発電は可能。
太陽電池パネル:自宅用なども出てきだしているが、
発電効率が悪い、発電量が少ないなど、大規模発電所には遠く及ばない。
風力発電:最近特に力が入れられている。
最大の欠点は、発電量が安定しないこと。(風力が安定しないから)
特に日本のようにはっきりした四季があって、季節ごとに
風向きが変わる中でどこまで有効に使えるか?
また、強すぎる風(つまり台風
次世代エネルギーの本命ともいわれている核融合は、
いまだ実用化の見通しが立たず。
この状況でどうするのか?
となると、当分は現行の原子力発電に頼り、
徐々に消費電力を抑えていくしかない、ということではないだろうか?
では何から抑えていくかとなると、
効果の大きなもの、不必要なものからということでしょうか。
とりあえず考えられるもの。
・ 観光地の夜間ライトアップ(本当に必要か?)
・ オフィスビル、デパートなどの空調。(消費を謳歌しているかのよう)
役所などの空調。(まずは国民へのアピールとして、国会内の空調を止める?)
政治活動の場は扇風機だけにすれば?
・ 電車(通勤電車に限っていえば、新型電車の方が省電力)
・ コンビニ(深夜であれば今の半分以下の店舗営業でいいのではないか?)
・ 自動場販売機(そもそも台数を減らせ、という意見もあるが、
まずは深夜の稼働台数を減らす)
こんなところでしょうかね.....。

